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世界をリードする中国の技術開発力
深セン視察の感想

中国はかつて「世界の工場」として労働集約型の産業を中心に発展してきました。近年では情報通信業や研究開発などの第三次産業の発展がめざましく、2015年には第三次産業の比率が50%を超えるまでに成長しています。

または、深圳や広州などの広東省9都市、香港、 マカオを「粤港澳大湾区」と位置づけ、経済協力を強化して一大経済圏の形成を目的とする「粤港澳大湾区構想」を国家プロジェクトとして推進しています。特にファーウェイ、テンセントといった国際企業が本社を置く深圳は、世界で最も注目を集めている都市の一つです。

深圳には、様々なニーズに合わせて、部品調達から組み立て、物流というハードウェア面を供給できる世界有数のサプライチェーンが存在します。このように深圳は、アイデアをスピーディに形にすることが求められるIT企業にとって、理想的な環境と言えます。

「中国のシリコンバレー」と呼ばれる深セン市

また深圳政府は行政の透明性が高く、進出企業へのサポートも手厚いのが特徴です。香港に近いという地理的な好条件も揃っています。深圳は今や「中国のシリコンバレー」とも呼ばれ、中国のみならず世界中から有望なスタートアップ企業が集まり、次世代技術の担い手になる気概に満ちています。

2019年末に、An-Agencyのお客様との視察で深圳を訪れる機会がありました。以前は街角で行商人から果物を買って食べたような記憶がありましたが、今はそのよう人はどこにもいません。キャッシュレス化が進み、焼き鳥の屋台でさえ現地の電子マネーであるWechatしか使えません。深圳にいる間、私はずっとご参加頂いた日本企業の皆様の”移動財布”のようでした(笑)。

 道路で走っている自動車や自転車など全部電動なので、人々の活気が溢れる町に車の騒音はありませんでした。高速道路はもちろん、レストランやプリクラ、子供達が夢中になっているガチャガチャまで全て電子マネーでの決済が行われています。食事の注文はQ Rコードを読み取って、店のメニューは自分のスマホで閲覧、オーダーと決済が同時進行されます。その時は、もうすぐコロナ時代に突入してしまうことは夢にも思いませんでしたが、既に深圳では人が介在しないサービスが普及していました。

 ホテルのルームサービスはロボットが届け、駐車場の入出は無ゲート管理、無人コンビニなどなど、刺激の多い思い出話はまた次のお楽しみ、としたいと思いますが、ただ再び深圳の目抜き通りをセグウェイで自由に走り抜ける日を楽しみにしている今日この頃です。