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中国での化粧品販売展開

皆さま、現在中国で一番売れている化粧品をご存知でしょうか。それはフランスパリ発の「Loreal」です。新型コロナウィルスの猛威で世の中の事情がすっかり変わってしまった今年でも、全世界で9千億円の売上を計上しています。コロナの影響で全世界では昨年より4.8%売上が減少したようですが、そのような中、中国での売上だけ6.4%も増加しました。これは、中国化粧品市場における高揚感を、顕著に表しています。

その理由を少し説明しましょう。化粧品の消費は経済の動向に関係しています。日本の場合、1980年-1993年の高度成長期に化粧品の消費水準が継続上昇しました。2017年、中国の平均GDPは9,455ドルに達し、日本の1980年と並びました。そして、中国の化粧品市場の黄金時代がやってきます。上記の「Loreal」はまさにこの時代を先読みしており、中国での販売を拡大してきました。

中国でも化粧品への要求が高まっていることで、中国市場が新たな局面に移ってきたと言える

化粧品対する消費者の要求が高まり、スキンケアの機能が必要なだけでなく、しわをなくして、皮膚の弾力性を高める、日本で言う「機能性化粧品」は大変好まれています。細胞活性化させる有効成分の活性物質が商品に入っているかどうかなどは、最も評価される項目です。日本でも非常に優れたアンチエンジングや敏感肌にも優しい機能性化粧品が登場してきている今、ぜひ中国市場を見据えて、進出にチャレンジして頂きたいと思います。

中国での化粧品衛生許可申請は、「国家市場監督管理総局」が管轄され、略称のNMPA (National Medical Products Administration)申請と呼ばれています。NMPA申請は、製品の成分チェックから、検査資料や専門的な証明書等の提出、その翻訳、中国における検査等、非常に慎重かつ緻密な手続きが必要です。

NMPA申請については、今まで中国化粧品業界で使用実績のない成分は使用が認められませんでした。もしそのような成分が含まれる場合、成分を抜くか、代替成分に変更するか、「新原料申請」で成分の認可を取得することが別途必要となっています。しかし、今年1月1日から施行される新「化粧品監督管理条例」において従来、中国で禁止されてはいないものの、過去使用実績がなかったことで撥ねられてきた化粧品原料を使用した化粧品にNMPA申請、登録の道が開けることになりました。 中国にはビジネスチャンスが溢れています。AN-Agencyは化粧品の許可申請から、輸出入支援、販路開拓まで、日本企業の様々なニーズにお応えして、日々精進しております。